「みんなの目」第3回目は、2nd.雛氏にお願いしました。
第3回 5/25 大田区民ホール・アプリコ Aスタジオ
『ある団員にとってのある練習』
第2回演奏会、3回目の練習は、大田区蒲田にて。
演奏会に向けての練習は十数回〜数十回あるものだが、一回一回の練習はその時限り。現役の頃と比べ、練習への出席率が低下しがちな今の生活のせいか、ライブのようなナマモノを大切に噛みしめたい、一瞬をもっと味わいたい、と近頃は思うようになってきた。それが良いか悪いかは別として。
#…いざ合奏となるとそんな考えに気を回す余裕が無い、という器の小ささはひとまず横に置いておきますがね。
さて今回の特徴は、@初めての練習ホール、Aベース無・1stパート一人、の二点。どちらも現役時代にはなかなか味わえなかった刺激的シチュエーション。当コンテンツ読者の興味の有無は抜きにして、折角の機会なので筆者の思考を公開。
@はセオリーだと、初めてのホールでのゲネプロのように響き等をチェックしながら行うと馴染みやすいわけだが、筆者はそれが苦手。理由はシンプル、余裕がない。演奏時の空間への意識やイメージはあるのだが、それを具現化・定着させるための努力を怠っているため、安定感に欠ける。練習の度にカンを取り戻す作業を行っているワケで、普段からスロースターター。よって環境が変わると一層なかなか馴染めない。本番の弱さの原因の一つ。何をすべきかは分かっているつもりなので、後は行動あるのみ。だが今回、これについては結構慣れてきてることもあり、それほど動揺せず。あまり気にしないで良い気分で響きを楽しむことができた。鏡もあるので弾いてる姿も確認でき、高音〜低音までバランス良くストレートに聞こえるので、なかなか使える練習ホールではないかと。
|
練習風景 |
面食らったのはA。合奏開始直後は、オケ全体のバランスの悪さを気にする→音量下げて様子を伺う→正確さと気持ちと集中力が欠けた演奏、という泥沼ぶり。序盤は全体的にオケのテンションも↓気味(筆者もその一人)…だと思った。が、たった一人の筈の1st.の某女史はアクセル全開絶好調、存在感ありまくり。その後は、音楽監督はじめ何人かがそれを引き上げるようあの手この手を尽くした甲斐あってか、後半何とか持ち直した…と思う。筆者自身もあてはまるが、テンションや集中力が低い時に自分でそれを立て直す術を、さらにオケ全体を立て直す術を、メンバー一人一人が意識し、確立していくことは必須だろう。現役時代からのネックだが、悪循環で全てが下がりきった練習はつまらないし意味も薄いのではないだろうか。
#それにいつも誰かにおんぶにだっこじゃ、ねぇ。
といったところか。個人的には状況も合奏も半ば確信犯的に全部楽しんでやっているし、合奏中すごいと思える瞬間がいくつもあるすばらしいオケなのも確かなのだが、問題点は常に提起しつつ改善していく、という視点から敢えて独断や偏見に満ちた文章を書いてみた。意味や答えは読む人によって様々だろうが、何かのきっかけになれば幸いと思う。
#…読み直して感じましたが、この文章態度でかいですね。陳謝。話のレベルも低いかも。多謝。もっとハィレヴェルなことを考えながら合奏している方々がきっとたくさんいます。読者の皆さん、僕の言葉に惑わされぬコトを祈ります。←投げやり
2003年6月6日更新
|