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今期の「みんなの目」も、第10回目を迎えました。ベースパート、ふさんによる執筆です。

第10回 8/27〜28 合宿 東京スポーツ文化館

『立体化するドラマ』

8月27日、土曜日。朝7時に自宅を出て、車で東京へと出発しました。 大変タフな合宿練習が行われるとの連絡を受けていた為、東名高速を運転しながら ハンドルを握る手に汗をかいてしまっていました。 第3回から団員の家族として参加させて頂いているのですが、練習に行くときはいつも 緊張します。

6時間ものドライブを経て、「BumB 東京スポーツ文化館」へ到着。 午後の部から参加した練習は、とにかく濃くてハードであるにも関わらず 高速に時間が過ぎて行きました。 夕食後も22時まで練習、翌日は9時半から17時過ぎまで練習…。

9/27 ソリストを招いて
ソリストを招いて

自分の実力不足を痛感したり、他のベースパート仲間たちの素晴らしさに感嘆したり、 指揮者の一言で音楽の色彩を変えられる団体のパワーに敬服したり…。 気がつけば、あっと言う間に合宿練習は終了。 夜の高速道路を走っているとき、指や手の甲や背中や腕や腰が 早くも悲鳴をあげていました。

ところで、今回プログラムのメインとして演奏される曲「失われた都」について。 私の実家は、その「失われた都」都府楼(大宰府政庁)の要塞・水城跡のすぐ近くにあります。 現在残る礎石の上には回廊をもつ立派な建物があり、外交の窓口として栄え、 1274年には元寇の惨劇が対馬・壱岐を蹂躙し、全軍が博多を捨てて水城に立てこもり…。 そんなドラマが、練習に参加するごとに立体的な姿で迫ってくるような気がします。 先日帰省した際は、思わず朝一番で都府楼跡を散策しに出掛けてしまいました。

本番まであと2週間。 その日のことを考えるだけでまた緊張するのですが、 曲それぞれが持つ情景にとって、微力なりとも礎石になれるのでしょうか…。 残り少ない合奏練習を大切にしたいと思います。

2005年9月5日更新


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