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第20回 合田香氏・前野一隆氏対談
練習の回数

--現在の団体に対する不満っていうのはどうですか?

合:不満ってことではないんですけど…今思えば結構、早くから練習していたじゃないですか。あの時期にあんまりたくさん練習しても、みんなでとりあえず顔合わせて譜面に馴れるだけで。今日あたりになって一ヶ月前切ると、「そろそろちゃんと決めよう」ってなる。その前まで難しいよね、こういった団体の運営の仕方っていうのは。練習が少ないと曲もわかんないし、あんまり長くやっても煮えきってしまう。僕は運営の仕方っていうのは、(SSAマンドリンオーケストラ所属の)柄本さんにも聞いてみたかったんだけど…

--どこでもそうですけど、あんまり早くからやると飽きちゃうし…プロの方は一つの演奏会をするのにどのくらい前から準備するんですか?

合:プロのオケなんていうのは、定期で3日だからね。3日っていうのは、だいたい朝10時くらいからやって、夕方の5時くらいまでやるのが3日間ってこと。だから、そんなにたくさん練習しない。本番やっていくらの世界だからね。いわゆる音響プロって言われるのだったら、前日1日で確認。たとえば今回のラッパ吹きみたいに「このテンポで大丈夫ね、はい終わり!」って。それ以上はやらない。

あぁごめん、話が飛んじゃったけど、なんて言うのか…練習の組み立てかな。ただ、早くからやらないと、いろんな人もいるからね、包括的にやらざるを得ないなってところがありますけど。結局、今頃からやっても絶対間に合わない人があるからね。だからそれは、社会人団体の必然的な難しさなんだよね。避けることはできない。

ゲネプロ見学生と“生”対談
ゲネプロ見学生と“生”対談

--練習に来れない人がいるわけですから、早くから取ってこれるときに何回か来るってしないといけない。そうするとやり方としてはいいんですけど、「次があるから今日はやめた」みたいな人が多い。今回練習の回数が多すぎたかな。

合:そこはバランスとるしかないんだけどね。まぁ、多かったかな。このぐらいの期間の中で、ついていけない人も体で馴染みながらやっていかないといけないしね。最終的にはある程度のハイレベルを求めたいけれども、みんながおんなじレベルで弾けるわけじゃないから、そうしたときにやっぱり、ゆっくりでもいいから努力をしていきたいって言う人もいて。まぁそこは社会人団体だし、そういうものなんじゃないかなぁと。

--個人的な印象では第二回目の練習からそんなに変わっていないように思えるんですけど…

合:前野さんはどうかわからないですけど、僕は正直言うと、練習のエネルギーのパーセンテージを上げずに来ていますよね。だから僕自身が「もうそろそろ決めてかからないとね」と、今日の発言をしていたけれど、テンポが決めてかかれないのも自分自身の中で、そういうことがあるからですけれどね。

前:もうこれしかないでしょうっていうのと、どうしようかなぁっていうのがあるんですよ、指揮者も。ほとんど毎日、今回やるプログラムの譜面を眺めて、毎日そればっかりやってるんだったら、ある程度決められる。だけど毎日は見てないんで、練習来てみてさぁやれやれどうしようかなぁっていう感じ。結構、試行錯誤をしている感じ。

合:まぁ、あとテンポの決まらない言い訳みたいですけど、人数の上下は大きいんですよ。重い水を持っているか軽いサラサラの水を持っているかっていう…どっぷりした油をかき混ぜるともう少しまったりするけど、人数が少なかったりするともうさくさく行っちゃうからね。

前:だからレスピーギなんか最初、速くしようとしたでしょ?すごい速いテンポでやってたんだけど…。

合:人数が揃ってみたら…おいおいおい、みたいなね。方針転換だ!みたいなね。でも正直どんな合奏形態でもありうる話で、ホール行くとまたあるよね。ホール行くとテンポが変わるなんてよくある話で、それはもうしょうがないよね。

2003年10月21日更新
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