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第22回 合田香氏・前野一隆氏対談
第2回プログラムについて

前:わかっていることは、一部が演奏会で、二部がアンコールってことですよね。二部は長いアンコール。

--今回この選曲でいいっていうのは、マンドリンを知らない友達を呼びやすいっていうのがありますよね。

前:でも、もっとポピュラーな方がいい気がするけどね。

合:聴きやすい曲ではあるよね。ポイントとしては面白いんじゃないかな、たとえばリュートが入っていたりして。これがプログラムとなると難しいから、出来不出来が問題なんだけどね。しかし、まぁリュートみたいなものに、団体としてのトライアルというか、チャレンジとしてのエネルギーをかけて、ちゃんとやらなきゃいけないっていう部分がある。それからひとつの面白みとしては、上の世代が入って、かつ鈴木静一作品をやるっていうこと。新たな面白みの要素が増えたよね。ドキドキですよね、だって鈴木先生を呼んで、鈴木先生の癖をべったり知っている人たちを迎えて、それでこちらはほとんどがそれを知らない。で、それを知らない僕らが、鈴木先生を指導者としてやってきた人たちを交えてやろうっていうのですから、対外的以上に楽団内的にすごいトライアルですよ(笑)。

--逆に、その人たちにこちらからインタビューしたいくらいの気持ちがありますね。

合:あぁそれはした方がいいよ、きっと。僕も今日聞いたもん、どうですかって。だってほら青山さんだって、学生が弾いてる火の山とか都とか聴いて、これ火の山じゃないねってボソッと言ったりするわけですよ。それは確かにそういうのがあると思うんですよね、高橋さんたちにも少なからず。だけどそれを言わずに合奏しているというのは、お人柄もあるんでしょうけど、納得させるだけの音楽になっているのかなって思いますけどね。音楽の、いろいろな姿勢の差かもしれないですけど。

カーテンコール前野指揮者

--あれだけ上の世代が入って、運営でも何も言われたことがないし、合奏でもいい意味で何も言われたことがない。そういう大人なOBがいる大学って、そうそうはないんじゃないかと思うんですけどね。

--高橋さんとお話していたときに、今回鈴木静一作品をやって次回以降も鈴木作品をやった方がいいと思いますかと聞いたんですけれどそしたら、それはやるべきだと思う、という答えが返ってきたんですよね。今後、鈴木作品を取り上げていくうえで、毎回必ず入れるようにするのか、それとも選曲の幅のひとつとしていったらいいのかということなんですけれど…

前:個人的には幅のひとつ。プログラムの企画があるから鈴木先生の曲が今回たまたまエントリーしたと思うんですけど。中大のOB団体だからいつでも、必ず入ってなきゃいけないのかって言ったら、それはちょっと違うね。入んないときもあるかもしれないし、場合によっては全部そうかもしれないし(笑)。

合:ただね、別の意味で、中大のあの辺の世代の人たちはもちろん、みなさんの世代もそうだけど、大きな馴染みがあるっていうのはある。今さっきの必然性の話とは別で、やらなきゃいけないとかの責任感とは別に、全員に大きな馴染みがある。日本のメロディーは譜読みをせずとも、たとえば浜辺の唄とか早春賦とかは、お客さんにだって馴染みがある。それと同じように、鈴木静一作品は、全員が全員共通して感じえるものがある。それがOB団体にとってはひとつの、大事な要素であると僕は思っている。だけど、必ずそうあらねばならない、というものでもないけれども。共通して取り組める、同じものを持っているという、ひとつの大きな素材ではあるという気がする。

カーテンコール合田先生

前:ただそれを、演奏会にかけるかかけないかっていうのは、別の話だと思うんだよなぁ。逆に言うと、マンドリン知らない人は、鈴木静一作品を聴いても、「え?」っていう感じじゃないですか。何これっ、ていうのはあると思うんですよね。なんか盛大だねーみたいな。鳴り物とか入っているし。

合:その二つの要素のバランスかな。

前:話が逸れたんですけど、一部はまぁオーソドックスですよね。オリジナル曲とクラシックの曲を使って、オーソドックスな演奏会をしましょうっていう。二部は、楽しくやりましょう、聴く人もリラックスして、一部よりもう少し気楽にいきましょうと。

合:今は大きな枠組みの話をしましたけれども、個別なものに関しては、シンフォニアはシンフォニアの、レスピーギはイタリアの流れるようなっていう、つくりの差が出るといいなと思っているんですけどね。一個一個の曲をとったときに、それぞれの色合いが、たとえばイタリアン食うのかメキシカンを食うのか、チャイニーズなのかジャパニーズなのか、のようなまったく違う食事に毎回出会える喜びみたいなものを、みんなで出来ればいいなぁと思いますね。その、前半後半の大きな枠組みと同時に、それぞれに与えられた別の素材っていうものが出るといいな、と。

2003年11月14日更新
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