合:「麗しきいたイタリア」で前野さんが「あそこはトレモロにしましょう」って言ったでしょう? あれ良くなったよね。ああ、あそこはトレモロでいいよねっていう話をあとでしたんですど。 僕でも先入観がありますからね。ここのところ良くやっているのは、 ダウンでやっているところをダウン・アップでやってねって、いう話があって、それはなぜかっていうと、 4つの音が並ぶとところがあるでしょう? あれをダウンでやるのは良くないんです。 音楽って言うのは、水が高くから低いところに流れるように方向性があるわけだから、 ダウンにするとタンタンタンタンって均等になって流れていかない。それがいやだから、 ダウン・アップでお願いしたんですね。でも、それがダウンでもできるようになるといいですよね。 --合田先生は、マンドリンやブラスバンドや色々教えてらっしゃいますけど、 マンドリン特有の語法ってありますか? 合:う〜ん。トレモロとピッキングの区別をしないといけないっていうのが一番大きなところかな。 たとえば、何か書きたいことがあるっていったときに、他の楽器だったら同じペンで書けるけど、 マンドリンの場合は、いちいちペンを持ち書いて書かなくてはいけないっていうことがあるかもわかんないですね。 トレモロとピッキングの違いって、アルコとかピチカートとはぜんぜん違いますからね。 --マンドリンを教えていると違和感がありますか? 合:長くやってるから、マンドリンでやったときの響きは、想像できるんですよ。特にピッキングは。 でも、最終的に音がどういう感じであがっていくかを聞きたいから、トレモロとかでやってもらっていうことが 出てくる。違和感っていったら、本来良く知ってるオケの曲をマンドリンでやっているとき違和感はありますね。 --具体的にはどういう違和感なんですか? 響きの深さかな。
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