十勝の冬 2001

 今年の十勝はごっつう寒い。流氷は既に太平洋まで流れ出ているし、十勝産の流氷まで登場して話題になっている。このところ雪はほとんど降らず、それだけ寒さが厳しいってことかな。帯広も連日最低気温−20℃を越えてるしねえ。

 1月4日 カメラマンA氏の誘いで、早朝 更別に川霧を見に行く。−15℃前後になると撮影条件には絶好の川霧が発生するという。残念ながら この日は気温はやや高く、霧は僅かしか発生していなかった。A氏には不満のようだったが、私には樹々の頂をいく霧の流れは充分に幻想的なものだった。
 
一頻り撮影を行ったあと、新たなポイントを求めて付近を徘徊すると エゾユキウサギの足跡がたくさん目に付いた。足跡はあるものの、姿を見ることはまずない。私も春先に糠平の林道で1度見ただけである。






 右はキタキツネの足跡。野ネズミでも追っていたのか、最後にジャンプして獲物を捕らえたような跡がある。でもその後は 何処をどう立ち去ったのだろう。

 1月5日、今世紀初の温泉行き(笑)。この季節、無料で入れる露天風呂となると道東周辺では限られてくる。上富良野の吹上温泉、養老牛のからまつの湯、然別の鹿の湯、羅臼の熊の湯、そして屈斜路湖周辺の露天風呂くらいのものだろうか。うむむ・・多少の入浴料の出費は仕方ないか・・。では、何処へ行くか・・・迷った末に足寄の芽登温泉に決定。何年か前、紅葉の時期に入って以来になる。今日もA氏と同行である。

 途中、A氏の撮影ポイントの開拓のため芽登温泉にほど近い喜登牛周辺の丘を徘徊する。A氏は気になっていた防風林のポイントに辿りついてご満悦である。次いで芽登温泉の奥の巨岩の滝を目指す。果たして その入り口は雪で埋まっていて踏み跡もない。滝までは100m程のようだが、もちろんあえて行ってみようなどと思う我々ではない。(笑)

 芽登温泉は近年、内湯・内装をリニューアルして随分とキレイになった。湯上りまでに釜飯を用意できると言うのでA氏は山菜釜飯、私はマツタケ釜飯をオーダー。そのお味は、私の方はマツタケの量に不満はあったが、A氏は ここでもご満悦の様子だった。露天風呂が気持ちが良くて つい長湯したため少々冷めかけていたのが ちと残念かな。

 1月17日、爆睡中 A氏よりрり。然別湖の氷上露天風呂を撮影するから入浴してくれとのこと。「男でいいのぉ?」「仕方ない、我慢する」「・・・」てなわけで、連れ出されることになった。氷上露天風呂は もう何年も前から毎年作られているけど、観光客主体のお祭りだから特に行こうという気にはならなかった。こんな機会でもなけりゃ行くことも無かっただろう。
 もうすぐ然別湖に着こうとする頃 A氏曰く・・・「カメラマンは勝毎(十勝毎日新聞)の女性で、俺も入るから」私「えっ!」(絶句)う〜ん 騙された気分┗(-_-;)┛。

 然別湖コタンは開村前で ネィチャーセンターのスタッフが作業をしていた。露天風呂も脱衣所など整備はされていなかったが、入浴だけはとりあえず出来るようになっていた。気温は恐らく−10℃前後、震えながら浴槽に飛びこむと、そこは天国に変わった。カメラマンの女性を呼んで撮影開始。A氏は彼女も一緒に入るよう勧めるが軽くかわされる。(笑)私だってA氏より彼女との混浴のほうが嬉しいし、写真としてもその方がいいと思うのだが・・。

 雪原の開水面から頭だけ出した写真を見ると、氷海のアザラシのようである。そういうとA氏は「・・というより、トドでしょ。」(爆)然別湖の2頭のトドの写真は1月19日の十勝毎日新聞に大きく掲載されていた。(爆々)

然別湖コタン情報
updata 2001.2.19

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