ヒロインたち |
鹿島里美 [三州吉良殺人事件] 美しい顔をしているけれど、気が強く、頭も切れる女性 年齢27歳、三州総合開発株式会社取締役 伊良湖ガーデンホテルのインテリアデザインを担当している。 |
梶川優子 [蜃気楼] きついところもあるが、けっこうあどけない顔のつもり、強いてあげれば女っぽさに欠けるかもしれないと思っている。 年齢23歳、「埋没林博物館」職員 大学で気象と地質学みたいなものを専攻した。学芸員の資格を持っている。 祖父の事件を解決するために5月15日から、「博物館」を休職して光彦とソアラで「売薬さん」を始めた。 |
片岡明子 [竹人形殺人事件] 化粧っ気のない顔だが、大きな眼が時折キラリと光るのが、理知的ですがすがしい。 年齢22歳、福井中央日報文化部記者 光彦と食事をしながら、(この人に愛されたい−−)と心底そう思った。 |
川島智春 [天河伝説殺人事件] 年齢21歳、大学4年生 |
菊池 由紀 [菊池伝説殺人事件] 東京発博多行き新幹線の列車で熊本に取材に行く光彦の隣の座席に座った。いきなり泣き出して光彦を慌てさせる。乗り換えた特急(鹿児島本線特急「有明」)車中でも隣席となり親密になるが、熊本のホテルまで隣室だったので光彦を疑い始める。 光彦好みの知性美に輝くような、爽やかな女性。化粧っ気があまりない。口紅の色は控えめだし、余計な陰影を施すようなシャドウは全くつけていない。手指には、慎ましやかな透明マニキュアが塗られている。 髪は耳が半分隠れるぐらいの長さで、日本女性らしい漆黒。黒髪の下から、小さなルビーのイヤリングが覗いている。 感情の起伏が激しい。 年齢23、4歳、会社員 |
草西英(くさにし ひかり) [倉敷殺人事件] 小さいことにこだわらないさっぱりしたところがあるかと思えば、人一倍の負けず嫌い。 年齢24,5歳、銀行員 名前の由来を聴いたとき、父を殺すか、自殺するか、本気で思いつめた。「生まれてくるのが男の子だとばかり思っていたから、『玉英』という名前しか考えていなかった。女の子だったから、玉を取ったというわけだ」 会社で同期の勝浦とは、交際が始まって一年以上も経つが、キスを交わしたことさえない。 |
熊谷美枝子 [琥珀の道(アンバー・ロード)殺人事件] 長い髪。白い瓜実顔で、目は黒く大きく、鼻も唇も形がいい。知性美の持ち主 年齢23歳、郷土史研究家 久慈から軽井沢まで琥珀の道を巡って光彦とドライブした。 |
久米美佐子 [斎王の葬列] ちょっとあか抜けた感じだが、それほど美人ではない。 年齢22歳、「土山町文化財調査委員会」学芸員 |
小松 美保子 [赤い雲伝説殺人事件]
[隅田川殺人事件] 歳よりずっと若く見え、なかなかの美貌 年齢25歳、画家の卵(立石清風主宰「立風会」所属) 短大を出て、すぐ立風会に入って5年。勤めていた一流商社を辞めアルバイト業に転進 中学時代からずっと絵の勉強を続けていた。 |
郡池愛(こおりいけ) [イーハトーブの幽霊] 少し痩せぎみだが大柄 年齢15歳、中学3年生 勉強もできるし、クラスのリーダー格で男子のイジメグループも一目置いている。 家ではむしろ、おとなしすぎるほど静かな子。 |
小林朝美 [天城峠殺人事件] 絶えず微笑を浮かべ、等分に子供たちに視線と心を配りながら、入れ替わり立ち替わり話しかける子に、その都度、大きな目をいっそう瞠って応えている。 男から見て「ああいうひとを嫁にできたらいいなあ」と思える女性。 年齢20代半ば、教師 光彦は、彼女が嫁に来ると「アサミアサミ」という名前になるな−と考えた。 |
駒津彩子 [佐渡伝説殺人事件] 年齢18、9歳、大学1年生 大学の合宿で軽井沢に行っていたが、父親の事件が起こったために途中で帰ってきた。 |