ヒロインたち
真杉伸子     [「首の女」殺人事件]

やや面長だが頬のぽってりした、典型的な日本女性の顔。目は切れ長で、鼻はそう高くない。いくぶん受け口ぎみの唇。

光子に足りない女の色気のようなものがそこはかとなく匂う。

年齢38歳、主婦

妹は野沢光子

松島珠理     [鬼首殺人事件]

日焼けした顔に真っ白な歯がこぼれる瞬間の表情は、ドキリとするほど魅力的

あまり化粧をしていないが、目鼻立ちがはっきりしている。

年齢19歳、ガソリンスタンド店員

松川慧美(えみ)     [鐘]

若くて美人。かなり気が強く、頭がよさそう。

年齢25,6歳、フリーライター

光彦にソアラで送ってもらう途中、「浅見さんから見て、私は相手にならない女なのですか」と聞いた。

丸山鞆美(ともみ)     [鞆の浦殺人事件]

ときどき目に気の強そうな光が宿る。

年齢22歳、ホテル従業員

祖父に厳しく育てられたせいか、男性恐怖症の気味がある。

三郷夕鶴(みさと ゆづる)     [「紅藍の女」殺人事件]

美しい娘。去年より色白になって、しかもおとなびた印象で、風格が出てきた。

いつでも前向きに生きていこうとする、大空に羽ばたくことを夢見ていなければ気がすまない性格

年齢23歳、ピアニスト

水上秀美     [天河伝説殺人事件]

顔立ちもプロポーションもキリッと引き締まった印象

背がスラッとしていて品がある、頭のいい女性

年齢24歳、水上流宗家の娘

水沼真理子     [坊っちゃん殺人事件]

色白で透き通るようにはかなく白い項、彫りの深い目のつぶらな美しい女性

年齢20歳、短大2年生

丸岡一枝     [追分殺人事件]     

顎が細く、鼻筋や首筋などが少女のようにスキッとした感じで、女らしいふっくらした魅力に欠ける。

年齢37歳、みやげ物店「ひいらぎ」経営

26歳の時に、友人がはじめたファッションブティックに参加して、かなりの高給をもらっていたが、3年前34歳の時に辞めて軽井沢に来て「ひいらぎ」を出した。

宮城留理子     [遠野殺人事件]

素直で優しい心と同時に、知性と潔癖さと、そして類いまれな正義感とを持っている。

年齢23歳、会社員