読書編

環境倫理学を始めようと
思う人のための書籍紹介


なぜ自然保護・環境対策などが必要なのか
自然・未来・他国の人に対して義性を払う必要があるのか
環境倫理学の倫理学的基礎づけを考えるための重要な書籍。
21世紀人類に託すヨナスの哲学的遺著
そしていま、我々は21世紀になすべきことは・・・

責任という原理(ハンス・ヨナス)
「科学技術文明のための倫理学の試み」
加藤尚武氏監訳 東信堂より「定価4800円」
主要目次

第1章
第2章
第3章
第4章
第5章
第6章
人間の行為の本質は変わったか
基礎問題と方法問題
目的と「存在の中での目的の位置」について
善(良さ)、当為、存在−責任の理論
今日の責任−危機にさらされる未来と進歩思想
ユートピア批判と責任の倫理

 
詳細目次
 
 


 現在、環境問題において最重要課題は、地球温暖化の防止です。このことを、「環境倫理学入門」のはじめにから引用してみよう。
 「地球温暖化問題によって、環境問題と資源の比重は逆転した。ローマクラブの報告書に見られたようなエネルギーの需要と供給のギャップはの問題は、わざと奇妙な言い方をすればなくなってしまったのである。温暖化問題のおかげで、石油の不足は起こらないことになってしまった。石油は今ではありすぎるほどある。 新しい埋蔵石油が発見されたのではない。現在までに残されているわずかな石油でも、それを全部燃やそうとすれば、石油資源が枯渇してなくなるよりも前に、地球環境が壊れてしまう。だから環境の観点からみて石油の使える限度を決めれば、石油は余ってしまうはずである。資源問題よりも地球環境問題の方が重要になったのである。」
つまり、いくら未開発の油田を発見しようとも、それを使ってしまえば、我々の地球環境破壊により生命の存続が不可能になってしまうのである。この本が出版されたのは、平成3年の年末です。それから10年近くを経ていますが、その時より一層深刻な問題になってきているだけなのです。
・地球温暖化防止に対する取り組み


環境倫理学とは
地球規模での環境破壊が問題になり始めた70年代、アメリカを中心にエコロジー運動の 哲学的・倫理学的基礎の解明をめざして生まれた思想です。(「環境倫理学のすすめ」より)


目的
このページは、京都大学の
加藤尚武教授の著作をもとに、環境倫理学について、多くの人の合意形成を最終目的とし、そのための個人的な読書ノートです。

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