携帯ユーザーを適切に誘導しよう
モバイル版とデスクトップ版を区別するように工夫しよう
モバイル版とデスクトップ版の両方のサイトを運営されているウェブマスターの方から多く寄せられるご意見の中に、デスクトップからの検索に対してモバイル
版のページが出現してしまう、あるいは逆に、モバイル検索でデスクトップ版のページが出てきてしまうという問題があります。このような場合は、リダイレク
トなどを利用することで携帯ユーザーをモバイルサイトに誘導するのが有効です。
リダイレクトを利用する場合はモバイル版の同じページに飛ばそう。
デスクトップ版URLに携帯ユーザーからのアクセスがあった場合、対応するモバイル版URLにリダイレクトするという手法です。これによってGoogle
は両者の関係に気付き、デスクトップからの検索に対してはデスクトップ版のURLを、モバイル検索にはモバイル版のURLを出すことが可能となります。
モバイル版の同じ商品のページではなく、モバイル版サイトのトップページにリダイレクトする、といったことにはならないように気をつけてください。
例えば、GoogleモバイルとYouTube(モバイル版)はリダイレクトさせずに、モバイル版ページの下部にデスクトップ版URLへのリンクを 張っています。モバイル版サイトの機能がデスクトップ版に比べて少ない場合、ユーザーがデスクトップ版へ簡単に移動できるので便利です。
デスクトップ版URLに携帯ユーザーからアクセスがあった場合、モバイル版URLへリダイレクトする。このとき、対応するURLでアクセスできるコ ンテンツは、できるだけ一致させるようにします。
ユーザーエージェントでの切り替えはクローキングと見なされないように注意。
さまざまな事情や歴史的な経緯によって、同じURLでフォーマットやコンテンツをユーザーエージェントによって切り替える方式を実施しているサイトがあり
ます。つまり、実際にアクセスするURLは同じですが、ユーザーエージェントの情報に基づいて、デスクトップから閲覧した場合と携帯電話から閲覧した場合
で表示するフォーマットを変えるという手法です。
この場合、どちらの検索結果でも同じURLが表示され、デスクトップからアクセスすればデスクトップ版のコンテンツが、携帯電話からはモバイル版のコンテ
ンツが閲覧できますが、場合によってはサイトの偽装、いわゆる「クローキング」と見なされることがあるのでご注意ください。
クローキングとは、Googlebotに対して通常のユーザーと異なるコンテンツを見せることで、検索結果のランク付けを高めようとする行為のこと です。実際にはユーザーが閲覧するコンテンツにはないキーワードで検索結果に表示されるなどの不便を生じるため、クローキングに対しては、厳しい対処が取 られます。
Googleではウェブ検索用のGooglebotとモバイル検索用のGooglebot-Mobileというクローラーを使っています。ですか
ら、Googlebotにはデスクトップのブラウザと同じコンテンツを、Googlebot-Mobileには携帯電話のブラウザと同じコンテンツを返し
てください。
もちろんこの場合、GooglebotとGooglebot-Mobileで受け取るコンテンツが違っていても問題ありません。しかし、サイト管理者の意
図と反してクローキングと認識される可能性のあるパターンとして、デスクトップからのアクセスは「携帯電話からアクセスしてください」と説明するページを
返しているのに、GooglebotとGooglebot-Mobileを区別せず扱っているために、Googlebotからはモバイル版のコンテンツが
見えてしまっている、というケースには注意が必要です実際にデスクトップユーザーが閲覧するコンテンツとGooglebotが受け取るコンテンツが異なる
ため、クローキングと判断されてしまう可能性があります。
ユーザーを、使用している端末に合ったサイトへ、しっかりと誘導しましょう。