早池峰幻想

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小田越の登山口
早池峰(1914m)

早池峰連嶺の主峰.北上山地の最高峰

早池峰は東西に延びる蛇紋岩の残丘である早池峰連嶺と
花崗岩から成る薬師岳.小白森などの山々の総称

古くから山岳信仰の山でありハヤチネウスユキソウ
代表される多くの固有種.希少種があることで知られる
高山植物の宝庫」である。
 早池峰山は当時気仙沼高校生物部では夏季合宿の恒例の場所だったようだ。私は生物部の機関誌で
この山の名を知った。
高山植物にも宮沢賢治にもまだ興味は無かったが「日本百名山」の深田久弥同様、ハヤチネという語感に
惹かれて何時か登ってみたいと思っていた。化石採集で山には入ることはあっても、頂上を目指す登山には
あまり縁がなかった故、実現したのは10年近く後のことだった。



「どんぐりと山猫」の舞台

 早池峰登山のベースとなる宿坊が連なる村、岳。山ねこの「めんどなさいばん」に招かれたかねた一郎少年の住む村のモデルでもある。近年、そこに登場する「笛ふきの滝」付近には含化石層として日本最古のシルル系が発見され、三葉虫などの化石も見つかっているようだ。(文献を読んでいないので正確な情報ではないかもしれない)「笛ふきの滝」にも私は行っていないが、賢治が書いている「まっ白な岩の崖..」はシルル紀の石灰岩なのだろうか。


宮沢賢治の作品と早池峰
童話「どんぐりと山猫」/「河原坊(山脚の黎明)」「花鳥図譜 八月 (早池峯山嶺)」「早池峯中腹」「早池峯山嶺」「早池峯山嶺」「栗鼠と色鉛筆」「下背に日の出を持つ山に関する童話風の構想」など



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