夢と虹はこうして生まれました
本合唱団「夢と虹」は、平成4年4月、千葉市教育研究会音楽部会内に「教職員合唱団」として発足しました。
この合唱団が誕生するきっかけとなったのは、毎年1月に行われる県音研主催の「千葉県教材研究発表会」でした。市教研音楽部会を中心に毎年参加者を募り、教材研究として教科書などから選曲し、数回の練習の後、発表会で演奏をしていました。やがて年を重ねるごとに、参加メンバーも固定化し、「このメンバーで合唱団を創ろう!」という声があがったのです。結団当時は練習内容や練習方法、また練習場所の確保などさまざまな課題がありました。また公私ともに忙しいなかで、定期的に練習に集まることも容易ではありませんでした。しかし合唱を愛するメンバーの志は高く、「児童・生徒に合唱の楽しさを伝えるために」また「自分たちの技術向上のために」と、2週間に1度の練習に笑顔で集まってくるようになりました。そして、ついには「演奏会を開こう。」という声が高まったのでした。
平成5年1月23日、晴れて第1回演奏会を開くことができました。「老若男女問わず楽しんでいただきたい」と言う気持ちで、選曲にも工夫を凝らして当日を迎えたのですが、まだ合唱団の存在を知る人も少なく、またあいにく雪が降るとても寒い日であったため、会場に足を運んでくださる方が本当に少なく、ステージの上で歌っている人数のほうが多いくらいでした。しかし、お客さんの暖かい笑顔と拍手に励まされ、「よし。来年こそはより多くのお客さんに集まっていただき、一人でも多くの方に聞いていただこう。」と決意し、活動にも熱が加わりました。そして2年後、第2回演奏会を迎えました。メンバーの声かけや宣伝の甲斐もあり、観客数が倍増しました。団の運営も軌道に乗り、翌年の第3回演奏会からは毎年演奏会が開けるようになりました。
平成6年の第3回演奏会を機会に合唱団の名称を「夢と虹」と致しました。この名称は、千葉市政令指定都市移行を記念して作られた千葉市イメージソング「心の飛行船」の歌詞の中から頂きました。また演奏会の名称を「小中学生のための音楽会」と致しました。プログラムにもより一層の改善を加え、子供たちに「楽しかった。また聴きたいな。」と、そしてさらには「音楽っていいな。自分たちもやってみたいな。」と思ってもらえるよう努めました。 4・5回目と回を重ね、「より独創性のあるものを」と、「歌のお話」を取り入ることにしました。「演奏を通して子供たちの心に何かメッセージを送ろう」とメンバーで案を出し合い、独自の物語を作り、歌を挿入し、時にはオリジナル曲を作曲しました。今までに「善悪について」や「友情」「環境問題」などをテーマとして演奏をしてきましたが、たくさんの方から「楽しく、わかりやすく、心に届く」とのご好評をいただき、この上ない喜びです。観客数は立ち見が出るほどに膨れ上がり、より広い会場を探さなければならなくなったのは嬉しい誤算でした。
また、平成11年からは千葉市教職員組合主催の「海の日コンサート」にお招きいただくようになり「歌う喜び」を今まで以上に多くの人々に伝える機会を持てるようになりました。
2012年の演奏会で、創立20周年となりました。これからは第2世代へとバトンタッチしていくときではないかと思います。今まで同様、この演奏会を一番楽しい演奏会にしたいという気持ちを大切にしながらも、若い団員たちの新たな取り組みに期待し、ベテランのメンバーも負けじと頑張っていきたいと思います。よって、OB、OGの先生方も積極的に参加していただいております。
2014年の演奏会から、小さな子供から年配の方々まで思いきり楽しんで戴ければと願い、名称を「夢と虹のコンサート」としました。
歌って楽しいね!いつまでも音楽に包まれて生きていきたい人たちの奏でる音楽をたくさんの方に聴いていただきたいと願っています。
夢と虹の活動について
合唱団「夢と虹」には千葉市の教職員の方はどなたでも参加できます。一緒に音楽を楽しみましょう。