■ ノイズクリアの設置と撤去 ■
− 目次 −
2 保持力
3-a 設置できる壁紙とできない壁紙
3-b 壁紙の確認方法
3-c テストピース
4 耐久試験と耐震性
6 設置作業
7 カット方法
8 応用例
9 床面への設置
10 してはいけない事
11 再利用
■ 設置手順
ノイズクリアは、壁を傷付けることなく設置・除去できます。
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■ 設置方法 ■
設置方法 接合部
両面テープの強力な粘着面が
壁紙の凸凹面に密着します。 -
◆ 除去方法 ◆
アルコールを含んだ糸が
壁と粘着面の間に割り込んで、はがします。※採用している強力両面テープは、アルコールに触れると粘着性を失う性質があり、べた付かずに除去できます。
詳しい両面テープの剥がし方については、ノイズクリアの撤去/両面テープの除去手順をご覧下さい。
- ノイズクリアの保持力 -
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強力両面テープ[ 3M社製 ]でしっかり保持。
自動車メーカーが車両生産工程で使用している高性能両面テープです。 経年安定性・耐候性に優れ、接着し難い表面にも強力に接着します。
* * ご注意 * *
ノイズクリアは、繊維壁、京壁などの
粉が出る壁には設置できません。[ 両面テープで保持できません。]
鋼製壁や樹脂壁への設置については、
テストピース( 無料 )でご確認下さい。保持と除去の確認ができます。
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防汚性能1級〜5級までの壁紙に対応。
2枚重ねで設置可能な壁紙
( 除去も確認 )- 一般的な普及品、表面強化壁紙、防カビ壁紙など
[ 防汚性能:1級〜3級の壁紙 ] - メーカー:サンゲツ、リリカラ、ルノン、シンコール、東リなど
1枚のみ設置可能な壁紙
( 除去も確認 )- 高機能壁紙 (主に汚れ防止機能)
[ 防汚性能:4級〜5級の壁紙 ] - ・ルノン: エバールハード ( エバール )
・東リ:[ パワー1000 ( ファンクレア ) ] など - ・エバール、ファンクレア共に
防汚性能:4級〜5級の高機能フィルムです。 - ※エバールは、クラレの登録商標です。
- ※ファンクレアは、グンゼの登録商標です。
《 設置できない壁紙 》
- 防汚性能:5級の壁紙
- ・サンゲツ: EBフィルム ( プラスチック系壁紙 )
- ・EBフィルム は、防汚性能:5級の高機能フィルムで
汚れ難さ[ くっ付き難さ ]では、最高水準です。
※似た名前の"EBクロス"の防汚性能は、4級程度。
[ 2枚重ねで設置できます。(実験済)]- 防汚性能の等級 [ 壁紙工業会 ]
- 1級:汚れが濃く残る
- 2級:かなり汚れが残る
- 3級:やや汚れが残る ↑ ノイズクリア 2枚重ね可能
- 4級:ほとんど汚れが残らない [ 1枚なら可能 ]
- 5級:汚れが残らない [ 設置不可 ]
- 一般的な普及品、表面強化壁紙、防カビ壁紙など
- 壁紙の確認方法 -
防汚性能 [くっ付き難さ] を確認できます。
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- 水で消えるチャコペンを用意します。 -
手芸洋品店で入手できます。
確認は、同製品(チャコエース・ピンク)で行って下さい。
※100円ショップのものでも確認できますが、
色が取れない場合があります。 -
- 1センチ角くらいの範囲に強く何度も描きます。-
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- 乾いたティッシュで良くふき取ります。-
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《 残った状態で判断できます。》
設置可能 設置可能
1枚のみ可能 ⇒ 設置不可:EBフィルム※防汚3級の壁紙は、遠目から見ると色残りが判別できます。
■色残りを完全に消すには、水を含ませたティッシュで拭き、半日放置します。
■クラフトテープでの確認は、防汚性能:4級以上の壁紙で行って下さい。 1〜3級で試すと壁紙を剥がしてしまう恐れがあります。
- 壁紙の粘着力テスト -
- 地震を想定した試験です。-
10kgのオモリが付いた石膏ボードに [対象の壁紙] を貼り、その上に制振スペーサーを貼り付けます。
36時間放置後、1分間持ち上げを4回繰り返し、保持されている事を確認します。
−ノイズクリアは、
震度6強の地震に耐えられます。−
■ 制振スペーサー1枚の短期耐荷重: 約10kg ‖ 2枚×10kg=20kg ‖ ノイズクリア 1ユニットの質量:4.5kg ‖ 20kg÷4.5kg=4.4
4.4G = 約 4,300ガルの加速度に耐える事ができます。
※2枚貼りの場合、約 2,100ガルの加速度に耐える事ができます。
《 熊本地震での最大加速度: 1,580ガル、阪神淡路大震災:891ガル、東日本大震災[宮城県]: 2,900ガル( 震度7 ) 》
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6階以上の居室の場合、使用の条件があります。
ノイズクリアの保持安定性は、低中層住居における耐震性を基に設定されています。
高層住宅では、地震による加速度が地上の3倍以上になる事もあり、
6階以上の居室では、以下の条件を満たした場合に安全に設置することができます。■ テストピースで保持力の確認ができ、
■ 1枚重ねのみで、ノイズクリア1枚に付き、
スペーサーを3個付ける場合に限り、
6階以上でも安全に設置できます。
※6,500ガルの加速度に耐えられます。
《 ノイズクリアの安定状態 と
設置できない部分 》
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- ノイズクリアの安定状態 -
地震などの横揺れの時のみ
両面テープの強力な保持力が発揮されます。 -
常時、スペーサーに負荷が掛かり続ける
部分には、ノイズクリアを設置できません。ノイズクリアが宙ぶらりんの場合、自重で少しずつ両面テープが剥がれ、最終的に落下する恐れがあります。
- ノイズクリアの設置作業 -
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◇ 大まかな設置手順 ◇
※撤去の際は、フタ (非粘着部分)から外していきます。
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■ 切断方法 ■
カッターナイフのみで任意の寸法にカットできます。
切断方法 カット手順 [gif]
gifが止まってしまった場合は、
再度クリックしてみて下さい。
※8秒スパンです。※L型・くり抜きの場合は、表と裏の切断ラインを合わせる為、キリか千枚通しが必要です。
詳しくは、L型・くり抜き方法をご覧下さい。
- 応用例 -
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設置面が窓に接する場合。
窓の高さ分の[ 厚めの木の板 ]を上下に
渡して、ノイズクリアが当たるようにします。 -
入隅 / 出隅
※SP-14の場合も同様に設置します。
※防音ペーストは、標準付属品です。
- 床面に設置する場合 -
合板とニードルフェルトの併用で
[ 浮き床防音 ] が可能です。
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浮き床防音 ニードルフェルト
床からの振動伝達を抑え、
防音効果を高めます。※ノイズクリアの単体設置はできません。
踏むと折れます。 -
- 床面設置の注意点 -
注意点 設置手順 [gif]
gifアニメーションが止まってしまった場合は、
再度クリックしてみて下さい。
※8秒スパンです。
- ノイズクリアでしてはいけない事 -
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× 天井への設置 ×
◆天井面への設置は、いかなる下地に設置しても危険です。常時掛かり続ける自重と階上からの歩行振動などにより、既存の天井の破損、ノイズクリアの落下の危険があります。
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間仕切壁としての使用
◆間仕切の壁として使用する場合は、地震の揺れに耐えられる合板壁 又は、柱を設けた上での設置なら安全です。
ただし、重さによる床のたわみについての検討は必要です。※木造・軽量鉄骨造の場合。
- ノイズクリアは、再利用できます。 -
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コンパクトに収まります。
4枚1セットで約20kgになります。
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両面テープ部分のご購入で
再利用できます。除去した両面テープの部分に
貼り直します。価格:140円/1枚
[ ノイズクリアご利用者様向けの販売です。 ]