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岡部警部と浅見光彦というふたりのヒーローは、実によく似ているんですね!

「追分殺人事件」の岡部警部は、「30代半ばかと思えるハンサムな刑事」、「岡部警部は聡明そうな瞳を」、「倉敷殺人事件」では、「あのバリトンが聴こえた」、「この人、ほんとに警察官なのかしら?」、「青年といってもいいような紳士」、「電話よりさらにまろやかなバリトンだった。

さらに、「ガセネタをリークするという人を食ったような話」、「頭のいい銀行マンのお友達とは、もうお別れになったのですね?」に対する明快な推理など、(倉敷殺人事件)

まさに光彦を彷彿とさせるイメージなんですね!

浅見光彦が初登場したのが、「後鳥羽伝説殺人事件」でした。このことにふれてセンセは「全面自供」で書いてます。

「最初に出てくるのは3作目なんですが、このときは、ある刑事さんがヒーローで、ポッと素人探偵が出てくる。」さらに、「まぁ、それ1作で消えていくはずだったんです。」

岡部警部は、センセの処女作「死者の木霊」で既に登場していますが、本格的デビューは、「後鳥羽伝説殺人事件」の2か月後に出版された「萩原朔太郎」の亡霊であるといえます。

この作品を書くにあたって、センセは、光彦のイメージを岡部警部に投影してるようにも思えるのです。

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