| Quarterly Magazine Hi-Fi Index   

John Compton 『To Luna』
Ageless Records A9847<1973>

アパルーサ〜コンプトン&バトゥーのジョン・コンプトンのアルバム。ロビンがデビットとバトゥーを結成した一方でウッドストック録音を敢行、レイドバックした独特のサウンドをつくった。エンジニアは一連のウッドストック・サウンドを支えたマーク・ハーモン。

Chris Thompson 
The Villege Thing VTS21  <1973> 

ニュージーランド出身のSSWがアメリカ〜カナダを経てイギリスで録音したアルバム。ライナーにhome-madeとある様に何ともいとおしくさりげない風のようなアルバム。この肩の力の抜け切った演奏、軽さが最高です。数曲入っているインストもいい雰囲気を出してる。

Rasberry Jam 『Here is Rasberry Jam』
No 122769-2 <1970

ニュージャージー出身のミステリアスなカレッジ・フォーク。以前アメリカに行った時にシカゴのレコード店で買いました。アルバム全体がなんとも怪しい妖気に包まれていて、ルーレット・レーベルのモーガン・メイソン・ダウンズのさらに向こう側の世界といった感じ。

Ian Tamblin
North Track NT02 <1980>

シンプルにイアン・タンブリンと題されたこのアルバムは、そのジャケットのむせかえるような赤い夕陽がそのまま形になったと思えるほどの懐かしさに満ち溢れてた内容です。1980年代カナダものの中でも特に好きなアルバムの一つ。

Alicia May 『Skinnydipping in the flowers』 
Golden Anchor Records GA7777 <1976>

このアルバムも最近本当に見なくなってしまった。ジョニ・ミッチェルがヒッピーになったような指向性を持った内容で、洗練されきってないところがいい。SSW然としたナンバーからサイケデリックなものまで入った不思議な世界。

Jack Grunsky
KUCKUCK 015 <1972>

カナダで何枚かアルバムを出しているSSWがドイツのみで発売したアルバム。この人実はオーストリア出身でソロの前は「ジャック・エンジェルス」というグループを組んでいてアルバムも発表している。最初のソロ2枚は確かヨーロッパ盤で出てる。

Rex Foster With Don&Merrily
『Road Of Tommorow』 Barclay 80432u

テキサス出身の人がフランス・パリ近郊の町で録音、ミックス・ダウンはロンドンで行ったというアルバム。ジャケットそのままのスケアクロウが極寒のなか流し歌っているという雰囲気がいい。フランス盤はWジャケット。

Shep Cooke
WWC Record001 <1976>

この人よく見ていただければ解りますがフローティング・ハウス・バンドの人です。ファースト・ソロは確かバンド以前のヴァンガード盤だったと思いますのでこれは多分セカンド・ソロ。本当に素直で素朴なアコースティック・アルバム。

Dave Ellis  『Album』
Sonet SNTF646  <1972>

有名なアルバムなのでご存知の方も多いと思いますが、本当に最高なので入れました。全編ギター弾き語りで、リズム感、作曲能力、演奏力含めとにかくセンスがいい。イギリスものですがアメリカ好きに是非。プロデュースはヘロンなどをやっているピーター・エデン。
    

Doug Howell 『Bluer Than Its Ever Been』 Trinity Sound TSLP103 <1975>

ランディ・エドルマンやビリー・ジョエルのファーストのようなピアノ中心のアルバム。全編メロディアスでとにかく曲の良さにひかれる。内へ内へ向かっていくような密室感もあり少しトッド・ラングレンを感じるところも。

Gordon Lowe 『Follow The Sound』 North Bay NB1001

この人ファーストの白いジャケットの方は割とよく見ますが、このセカンドはあまり見ない。天上から舞降りて来たような歌声ですが、いわゆるアシッドを通り過ぎた人の枯れたフォークという感じ。何故かソウルのノース・ベイから。

Betsy Legg PRP-41071

これも以前アメリカに行ったときに買ったアルバム。全編カヴァーでティム・ハーディンやゴードン・ライトフットなどを弾き語りで演ってますが、全体のみずみずしい雰囲気が素晴しくこの感じは1970年前半にしか出せません。ジュディ・コリンズの「マイ・ファーザー」が特にいい。

Bob Mccarthy 『Advice&Company』 Wandra Music <1974>

アンディ・プラットのCOLIMBIA盤でサイドギターを弾いていた人のソロ・アルバム。アンディ・プラットのファーストをプロデュースしていたリック・シロッサーやアンディ自身も参加している。アコースティック・ギターを好きなだけ弾きました、というアコギファン必聴のアルバム

The Peoria Folk Anthology
『Volume Three』
Websters Last Word WLW S 3825<1970>

シカゴのフォークデュオ、チュック&マリーの主宰するWebsters Last Wordレーベルのコンピ。文字どおり気絶するほど素晴しい彼等のファースト・アルバムのオーラをこのアルバムからもほんの少しだけ感じることが出来ます。

The New World Singers
『We Will Answer』 Word WSST8447

このアルバムに入っている「I Know Where I am Going」を一時毎日のように聞いていました。この何のまじりけも疑いもない、真っ白なピュアな世界。聞く度に安らかな気持ちになります。一生聞いていたい!

John D. Loudermilk
『Language Of Love』 RCA LPM-2434
<1961>

Hi-Fiで買ったワーナー盤があまりに素晴しく、この1961年のファーストも手に入れてみました。音楽が生まれる時の何人にも汚されてない美しさをこのアルバムの「Darling Jane」を聞く度に想います。プロデュースはチェット・アトキンス。

◆浅井有
 熱烈なるSSW愛好家のお客様。およそありとあらゆるSSW系アルバムは聴きつくしておられる。生ギター一本に素朴な歌というスタイルがお好きで、シンプルな表現にひそむ歌い手の深い想いを聞き取る鋭い耳の持ち主。「一人」な歌が好き。一人は耐えるものではなく、飄々と楽しむものと思っておられる風にも見受ける。大の村上春樹ファン。(大)


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