2000年7月8日(土)シアター上野
出張の余った時間で行ったシアター・ラ・ブーム(今年2月下旬)、2度の東海地方への小遠征(今年4月下旬の岡崎銀映、今年5月下旬のまさご座)があったが、今日は、長距離遠征への本格デビューといったところか?でも、日帰り。シンデレラおじさんである。(笑)
この日は明け方に関東地方に台風が接近していたこともあり、足への影響が心配されたが、関東の在来線には多少の影響が出ていたようだが、新幹線にはほとんど影響が無かった。そのためか、「上野の土日は満員電車状態」という情報も得ていたのだが、入ってみると某嬢曰く「月曜日」状態で、(最初は立ち席だったが)かなり余裕のある観劇ができたのは、個人的にはラッキーであった。
1.乱さん
2.可愛直さん
3.ミミさん
4.高瀬美礼さん
5.松本小夜さん
6.竹光あやさん
7.小原みずきさん
乱さん
白い和服。連獅子風のカツラ。日本刀。
まず目を引いたのが、このステージの異様さ。振りや雰囲気は静けさが伺えるのだが、妙に胸騒ぎを感じる。
また、ベッド(と言っていいのか)で、日本刀を股間にあてがう部分での慎重な刀さばきが、まさか本物ではとも思えるような雰囲気も感じていた。
ミミさん
私の個人体験として、特にステージを見ようという意気込みがなくても、踊り子さんやそのステージの魅力によって、自然と気持ちがステージに集中していく感覚を味わったことがある。ミミさんはまさにそんな踊り子さんの一人だと感じた。
ステージ全体を通して世界的に有名な某テーマパーク関係の曲を使い、どこかミュージカル風。ひとつひとつの動作がこのステージにバッチリあっていて、またステージの雰囲気もミミさんの持つ幼い感じの雰囲気と非常にマッチしていて、楽しく、気持ちがウキウキするような感じがした。
また、見てみたい踊り子さんである。
松本小夜さん
黒と銀のパッチワークのような衣装。晃生と奈良で見たステージ。
ステージの狭さ故か、前半の奈良で感じた爆発的でダイナミックな印象が少なかったのは残念。この演し物としてはもう少し大きめの劇場の方がよりそのダイナミックさが引き出せるように思える。そうは言っても、カッコいい。狭い劇場を狭いなりにうまく味付けされていたように思った。
竹光あやさん
1回目と3回目は青いドレス。2回目はピンクのチャイナ。ベッドはどちらも同じ。
この青いドレスは一度見てみたいと思っていたが、こんなに早く見る機会が訪れるとは。東京に行ったかいがあったというものだ。
青いドレス姿は、その美しさ故に、もっと長く見ていたい思ったのだが、その時間はあっという間に(本当にあっという間に)過ぎ去ってしまっていた。期待が大きかっただけに、とても残念に思った。今度はいつお目にかかれることやら。
欲を言えば(次回見る機会があるとしたら)、全体を眺めることが出来るもう少し広めのステージで、その雰囲気を味わってみたいと思った。衣装のスソの広がりが気になったこともあるが、その優雅な雰囲気はもう少し大きな空間にあっているようにも感じたので。
さて、青いドレスの演し物の2曲目以降はノリノリで爆発的な振りがとても印象的だった。「はじけている」という表現がよく似合っていると思った。
2回目のステージのピンクのチャイナは、奈良でも何回か見たこともあり、私自身、このステージになじんでいるような気がした。手拍子にも自然と力が入っていた。楽しくなるステージだ。
初めてのシアター上野
この日は、踊り子さんたちのわきあいあいとした雰囲気とお客さんの反応のよさもあって、すごく楽しい空間だった。また、関西ではお目にかかれない狭さ。その狭さ故に劇場のボルテージを一気にあげる雰囲気を持つのではないかと思った。他の劇場ではどちらかというとステージ上がひとつのの空間を構築している感じがして、その空間と客席との隔たりを感じるのだが(演じる側と見る側の区別が明確になるという意味で、それはそれでいいと思う)、上野では常に客席との一体感が感じられるように思った。
その盛り上がったときの楽しさも感じた一方で、恐さも感じた。踊り子さんとあまりにも近いので、他の劇場で感じなかった踊り子さんの特徴も感じてしまう部分があると思った。それが、いい方向に作用すればいいのだが、あまりいい方向でない場合もありえるのではないかという危惧も感じられた(要するに、アラが見えてしまうという意味だが)。
Report No.107
TOPへ
|