Iriomote & Ishigaki
西表島・石垣島へ


8. ヒナイ川2
 「あの茂みの向こうにミユキさんのカヌーがあります。」
「了解。」
河口なら携帯の電波が届くので帰ってきたら連絡するということで私はカヌーの係留場所に向かった。

これこれ、最初赤い方が出しやすそうだったので紐を外してグイッと引っ張るとなんとその下がアリの巣になっていて細かいアリがぶわっと踏み入れた右足に登ってきた。ぎょっとして走り出てアリを払った。後からミユキさんが「アリごときで驚いていてはダメだね、3日も置いておくと何が巣作っていてもおかしくないよ西表は」という言葉に納得。 にしてもなんか水が入っているような重さだ。黄色いのにしよう。
水深30センチくらいまで船を入れ乗り込む。実は川幅が狭くなるまであまり景色が変わらないからちょっと退屈。
 ここで大事な事に気が付いた。濡れてダメにするかも知れないのに一眼レフカメラをディバッグに入れてきた。さっき散歩で入っているフィルムを取りきったあと、新しいのに交換したか?げげっ、してない・・・ということはせっかく危険を冒して持ってきているのに使えないカメラ?うう・・・しょうがない。今送ってきてもらったばかりなのに呼び出すのも悪いし・・・帰るまでデジカメだけだ。落ちないようにしないと(^^;;;

  静かで波も風もない。カヌーには最適。気持ちいい。しかも、他にカヌーは出ていないのでこの湾内貸し切り。久しぶりのカヌー、なんとなく勝手が違うような気がしてたらパドルをクロスで漕いでいた。よく考えたらいつもストレートだったはず。ヒナイ川入り口に行くまでに親指の皮がめくれてしまった(T_T)なんと軟弱な。

川幅が狭くなってきてヒナイ川に入る。

しばらく行くと沖縄一の高さの滝、ピナイサーラが見える。
2回ほどあの滝の上まで登ったが今日は行かない。あそこまで行くならもっと早く出発しないとね。眺めは最高よ。その滝の奥は苔むしたもののけ姫の森のような景色が見れますよ。ちょっときついけど女性でも十分上れるのでお試しあれ。
 ここで初めて女性3人とガイドさんのカヌーツアーとすれ違う。「こんにちわ〜」を4回言う(笑)。この日会ったのは彼女たちだけ、後は貸し切り。

まわりはマングローブの林、アダンの木。アダンの木は西表のあちこちにあって、昔はアダンの実のあるあたりでガサゴソ音がする下を捜すと天然記念物のセマルハコガメとか良くみかけたんだけどなぁ。マングローブの一種のサキシマスオウの木も見れる。滝壺の方に行っても途中で大きな板状の根をもつやつが見られる。

同じ湾内に西田川の入り口もあるのだが、潮が引きだしているのが気になって途中で引き返してきた。また来よう。

このヤドカリ、潮の満ちたカヌーの係留場所近くに沢山いました。
今はヤドカリが入ってますが元はキバウミニナという巻き貝。この写真を石垣の本若さんに見せたら「キバウミニナは食べられるよ」とか言ってたけどホントかなぁ(笑)

帰りはちょっと向かい風だったけど、前のように潮が足らなくて船底が砂地にこすって進みにくいと言うことは無かった。湾のど真ん中でちょっと休憩していると誰もいなくて静かな風が吹いていていい感じだった。
上の写真みると湖のようだが干潮になると水深の深いところを除いてほとんど干潟になってしまうのだ。そうなると戻って来れない。だから時間があるときは満潮時に登って潮がひいてまた満潮になったら帰ってくるのが普通。もちろんお弁当を持っていく。次にきたらやろうかな・・・
「もしもし、松場です。カヌーからもどってきました」
電話するとアルバイトの兄ちゃんが来てくれた。彼は一度西表にきただけでしばらくアルバイトをすることを決めたらしい。一回でこのおもしろさにやられたか(笑)

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■INDEX

1. 名古屋空港へ

2.西表島へ

3ペンション1

4.ペンション2

5.西表の海1

6.西表の海2

7.ヒナイ川1

8.ヒナイ川2

9.西表最後の朝

10.石垣島1

11.本若牧場

12.石垣島2

13.石垣島3

14.石垣島4

15.Photo



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